「さまざまな可能性を感じるサテライトオフィス」

アートコンサルタントとして国内外を問わず活躍されている高根さんのプロフィールを教えてください。

18歳でNYに渡り、大学で心理学と大学院でアートビジネス全般を学びました。日米間のキュレーター交流などに携わり2016年に帰国、現在はIT企業のアート部門を担当しながら、アートマネジメント・アートコンサルティングを行っています。また、今年4月から始まった東京FMのラジオ番組『サステナ＊デイズ』でパーソナリティを務めています。

今回の矢掛町 里山田サテライトオフィスの体験に興味を持たれたポイントは？

コロナ禍でテレワークが主流になり、今は場所を選ばず仕事をさせてもらえています。ワーケーションで地方や離島など、今まで国内でも縁がなかった場所に行くようになり、知らない土地や町に関心を持つようになりました。岡山県の矢掛町という場所はどういうところなのか、そこで働くということはどういうことか、里山田サテライトオフィスってどんなところなのか、など興味が湧きました。

矢掛町の印象と初めての農業体験の感想を教えてください。

偶然道端で知り合った方とおしゃべりしたり、知らない人と挨拶したり、プライバシーが重視される現代の中で、東京に住んでいると忘れてしまいがちな、人と人との触れ合いや温かさを体験させてもらいました。
農業体験はとても楽しかったです！　パーソナリティを務めているラジオでも少しお話しさせてもらったのですが、稲の藁を再利用して畑の上に巻いて種を守ることや、畝の作り方など、実際に体験しないとわからない細かな一つ一つの作業が印象に残りました。オクラがあんな風になっていることも初めて知りました。農作物に留まる虫やカエルも可愛かったです。

里山田サテライトオフィスの感想を教えてください。

ネット環境も全く問題なくスムーズに使えて、畑で採ったかぼす入りのお水を片手にとても心地よく仕事することができました。一つの会社が入ることをイメージすると、最適な環境だと感じます。ここに新たな企業が入って、地元の方々とも触れ合える一個のハブになれば、新しいアイディアが生まれそうな気がしました。
企業誘致ももちろんなのですが、場所や環境的に様々な可能性があるように感じています。例えば、地元の人と他県の人がタッグを組み、各地から来る人を受け入れるような場所になっても素敵だな、と。今、各地方に繋がりが多い人やフットワークが軽い若い人も多く、その人たちがまた誰かを呼んで連れてくる、という新たなコミュニティの場所にもなれそうなサテライトオフィスだと思いました。