「日本の小さな町の素晴らしさや美しさを体感」

グローバルに活躍されている千野さんですが、コロナ禍の今どのように過ごされていますか？

コロナ禍で働き⽅が⼤きく変化しました。航空会社勤務にしているので、以前は海外出張や対⾯会議も頻繁にありましたが、2020 年4 ⽉からはリモートワークが続いています。また、プライベートの過ごし⽅も⼤きく変わ り、それまでは休暇は海外へ⾏くことがほとんどでしたが、今は⽇本の魅⼒を発⾒すべく国内旅⾏を楽しんでい ます。

今回、矢掛町 里山田サテライトオフィスを体験いただくことになったきっかけを教えてください。

海外から帰国し東京に15年住んでいますが、仕事でも休暇でも国内の地方へ行く機会がほとんどなく、岡山へ行くこと自体が実は初めてでした。また仕事柄、長年観光業に携わっていることもあり、地方の町や村の活性化プロジェクトにはとても興味がありました。サテライトオフィス体験を通して矢掛町がどのような問題に直面し、どのような目標を掲げているのかを知りたいという気持ちと、行ったことのない日本の田舎町の魅力・素材・可能性を自分の目で見てみたいという思いもありました。

実際に矢掛町を訪れた感想を教えてください。

町には観光地によく見られる典型的なアトラクションはあまりなかったのですが、その“あまりない町”であることが逆に居心地よく、東京では見られない景色や澄んだ空気、隣接する畑で作られた採れたての野菜や果物、温かい気さくな人々、それらのすべてが矢掛町の素晴らしい魅力だと思いました。海外にばかり目を向けていた私にとって、日本の小さな町の素晴らしさや美しさを体感し、その町の歴史を知るという経験はとても新鮮で楽しいものでした。休暇であまり国内旅行をしない人たちにとっても、矢掛町でのリモートワークは楽しく過ごせると思います。新倉敷駅から車で30分かからないアクセスで、休憩時間には自転車に乗り自然を楽しんだり、街のカフェや食堂へ出掛けたり、コンビニなどへの移動も簡単で車がなくても全く不便さを感じませんでした。
様々な意味でのデトックスを実践できる町かもしれません。農作業で土を触ることによってグラウンディングをすることもできますし、デジタルデトックスやファスティングに挑戦するのにも最適な場所だと思います。

里山田サテライトオフィスの感想や魅力を教えてください。

施設の設備やデザイン、快適さやロケーションなど申し分ないクオリティだと思いますし、実際にこのサテライトオフィスでしばらくの間、仕事をしてみたいなとも思いました。社内の今後の働き方を決めていく責任ある立場から、このようなサテライトオフィスを使うという考えはとても斬新に感じました。経験してみると多くの利点があり、多くの会社にとって有力な選択肢になり得ると感じました。社内トレーニング、チームビルディング、セミナー、短期間のワーケーションやプロジェクト合宿などに向いていると思います。