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年末年始は高齢者のお餅による窒息事故にご注意ください!
2024年12月20日(金)
お餅を食べる機会が増える1月,特に正月三が日は,お餅による窒息事故が毎年多く発生しています。
高齢者は歯の機能が衰え,かむ力も弱くなるため,口の中で食べ物をかみ砕いて小さくすることが難しくなります。また,高齢になるほど唾液の分泌量が減り,飲み込む力も弱くなるので,食べ物をスムーズに喉の奥に送って飲み込むことが難しくなります。さらに,万一喉に食べ物が詰まったときに咳などで押し返す力も弱くなるため,高齢になるほど窒息事故のリスクが高くなります。
餅の特性
餅は温度が下がるにしたがって硬さが増す性質があるので,お椀の中では柔らかそうに見えても,口の中に入れて喉を通るときには温度が下がり硬くなっています。さらに,餅は温度が下がるほどくっつきやすさ(付着性)も増すので,口の中の温度では餅同士がくっつきやすくなり,また粘膜にも貼り付きやすくなるという性質があります。
餅を食べる時の注意点
お正月に食べる雑煮等の餅は久しぶりに食べる場合が多く,食べ慣れていないので注意が必要です。以下の点に注意して餅による窒息事故を防止しましょう。
・餅は,小さく切り,食べやすい大きさにしましょう。
・お茶や汁物などを飲み,喉を潤してから食べましょう。
(ただし,よく噛まないうちにお茶などで流し込むのは危険です。)
・一口の量は無理なく食べられる量にしましょう。
・ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。
・高齢者が餅を食べる際は,周りの方も食事の様子に注意を払い,見守りましょう。