大名行列の始まり
矢掛の宿場まつり大名行列の始まりは、昭和51年にさかのぼります。この年の9月、台風の集中豪雨により矢掛商店街が甚大な浸水被害を受けました。それにより商店街自体に元気がなくなったことを受け、商工会青年部が立ち上がり、水害からの復興に向けて、「大名行列というお祭りをしよう。」と始めたのがきっかけです。
【①当時の田町付近での行列の様子(写真提供:備中西商工会矢掛支所)】
【②矢掛小学校で出発前の化粧直しの様子(写真提供:備中西商工会矢掛支所)】
昭和51年11月21日から23日の3日間にわたり「矢掛商工まつり」として、町商工会主催で開催されました。工業の展示会や物産市があり、その一環として大名行列が開催されました。当時はほとんどお客さんもおらず、出演者も商店街の人たちだけだったと言います。昭和52年の2回から「大名行列」としての開催になったとのこと。
【第2回開催時のちらし】
江戸時代の参勤交代の様子を再現するために歴史の先生と相談するなど歴史的背景は守りつつ、行列に華やかさを出すために奥方・姫君を参加させるなど工夫をこらした演出を加えていきました。
こうして誕生した大名行列は、平成27年に40回を迎えました。その歴史は多くの人に守り、支えられてきました。そして今、その思いは後継者に脈々と受け継がれています。
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矢掛町役場 産業観光課
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